カンボジアで学んだこと

カンボジアで学んだこと

ENFJ はるみです。

(←娘と姪っ子です。この場所はとても有名でこの木の写真はいっぱいあると思います。)

 この冬、カンボジアにいる妹の家族を訪ねました。直前に決めた旅行でしたが、今しかないと思ってチケットを購入し、わずか2日で出発しました。

 私たちは主に首都のプノンペンを拠点にしていたのですが、せっかく日本から来たのだから、カンボジア旅行で一番人気のあるシェムリエップに行ってみようというのが妹の考えでした。

 

そこはプノンペンから車で6時間のところにあり、世界最大の宗教寺院であるアンコールワットがあるところでもあります。また、宮崎駿の代表作の一つである「ラピュタ」のモチーフになった場所でもあります。

 私は今回の旅行で様々なことを学び、経験しましたが、その中でも特に大きな学びが2つありました。

アンコールワットでは、その広大な敷地に驚きました。アンコールワットは1100年代に建てられた寺院ですが、1000年後の今、私は何百人もの人々と共に歩き、それを見ています。何百年もの間、時間と風雨に耐えてきた建造物であり、おそらくあと何百年も(もちろん、少しずつ建て替えたら)大丈夫でしょう。

 誰にでも見ることができるものや、長い時間耐えられるものを作ることがいかに大切かを目に見える形で実感できたことは、とても大きな、計り知れない学びとなりました。

学び1

私は人間関係を重視することが多いのですが、自分がいなくなって関係性が感じられなくなっても、目に見えるもの、感じられるものを作ることは大切なことです。

 人間関係も大切ですが、誰もが見ることのできるものを作ることに集中し、エネルギーを注ぐことも大事です。

 

 そして、もう一つの教訓は私が理解するのに数日かかりました。

 カンボジア滞在中、妹の提案である寺院跡に行くことになりました。タ・プロームは映画の「トゥームレイダー」のロケ地でもあったそうです。また、「天空の城ラピュタ」はこの場所にインスピレーションを受けているという一説もあります。

 最初妹からタ・プロームの情報を教えてもらったときすぐに「ああ、これがカンボジアに来た理由だ。」と自分の直感で感じました。「その場所に立つためにカンボジアに来たのだ。」と。実際に感動して、涙があふれてきました。

 現地に行き、その場所を観察し、説明を聞いて、私が注目したものは、木々です。

イチジクの木です。

観光客に英語で話す訓練をしているガイドが、遺跡を歩きながら、ヒンドゥー教の寺院や遺物の説明をしてくれて、その木の説明もしてくれました。

 若い木が古い木につかまって命を吸い取るので、古い木は事実上死んでしまうそうです。私は根の絡まった木を見てその説明を聞いたとき、「どうして?なぜ、そんなことをするのでしょう?」 と質問しました。ガイドさんは笑っていましたが、その答えになる説明はありませんでした。

上の左の写真はイチジクの木の写真です。見た通り、根っこが絡み合って生えています。

 最初にこの若い木が上になって古い木の命を吸い取るという話を聞いたときは、ショックで、若い木に対して非常にネガティブな感情を持ち、決して良い状況とは思えませんでした。

 それなのに、木はとても大きく巨大で、今も存在し、繁茂しているのです。

 カンボジアから日本に戻ると、私の中にひとつの学びが湧き上がってきました。

学び2

若い木は古い木の命を吸い取るが、その相互作用によって、より強く、より大きな木と森が残されます。

木は一本で存在し続けようとしても、限界があります。しかし、その木が他の木と関わって、深く絡み合うことで、より強い森が生まれるのです。

同じように、強いコミュニティが育つためには、メンバー同士が関わり合って、交流し、お互いに迷惑をかけ合うことも必要です。

人もコミュニティも、木や森と同じく健全に育つためには、お互い関わり合って互いの人生に影響しながら、時には相手に迷惑かけたり掛けられたりすることで、健全な人、健全なコミュニティが出来ていきます。

日本ではよく「人に迷惑をかけるな」と言われます。

でも木は、迷惑をかけながら、交流しながら、人(他の木)の命を吸いながら生きていて、その中で長く続いてきたのです。

 *このyoutubeの日本語の動画は、この場所をよく捉えています。

 https://www.youtube.com/watch?v=PUjs2_SbKk0

 お時間のある方は是非ご覧ください。

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