「理想の自分に近づいて来た」ESTJのタイプストーリー

「理想の自分に近づいて来た」ESTJのタイプストーリー

タイプは知れば知るほど深くて面白い。インタビューを通してタイプの奥深さに迫ります。

さて1回目2回目のインタビュー記事に続きまして、3回目の今回はESTJのまゆみさんに、晴美さんと一緒にお話を伺います。晴美さんからは、まゆみさんには7番目の機能であるNi(内向的直観)について語ってもらいたいとご希望を頂いていました。

**

晴美さん、今回はESTJの7番目の機能であるNiをまゆみさんに語ってもらいたいとお聞きしましたが、7番目の機能、ということに何か意味があるんですか?

晴美さん:7番目の機能は意外と無視しやすい機能なんです。一番弱いように見える8番目の機能は、実は意外と使っています。

7番目は難しくて、見えにくい。本人にとっては透明な存在なのが、7番目の機能です。

ただ、この7番目の機能を知ると、人は変わります。

まゆみさんは、自身の7番目の機能を知ることで自分が変わるのを体験しました。その体験をぜひ語ってもらいたいと思っています。

なるほど。8番目の機能って意外と使っているんですね。7番目は忘れがちな機能だけど、意識すると人は変わると。一体、どのように変わるのか、気になります。

まゆみさん、Niを知る前の自分はどうだったか、伺ってもよろしいですか?

まゆみさん:Niを知る前の自分…そうですね、自分も周りも信じられなかったです。周りの人が何をやっても、いつも自分の基準で判断して、「今、出来てないから、これから先も出来るようにはならない。自分も人も変わらない」、そう思ってました。

それはどんな場面でですか?

まゆみさん:旦那や子供に対してもそうですし、仕事に対してもそうでした。

具体的には、その時、どんな風に思っていたのでしょうか?

まゆみさん:例えば、仕事では、説明しているのに、相手が理解できないと「この人がバカなんだ」と思ってしまう、そういう感じです。わたしはNe(外向的直感)とTe(外向的思考)が強いので1から10までの説明があったら、1と5と10だけ説明して、あとは文脈から考えれば、分かるよね?と思っていました。

初めて仕事を教えるときは、自分のやり方を教えましたが、相手が理解出来ているか、出来ていないかは確認していませんでした。そして、出来るだろうと思っていたのに、結果は出来ていない。出来るまでには時間もかかったので、それなら自分がやった方が早いから、自分でやる、となっていました。

なるほど。説明してもうまく伝わらないと相手のせいにしたり、教えるより自分がやった方が早いと思ったりすること、ありますよね。それが、Niを知ると、変わったのですか?

まゆみさん:変わりました!人は成長するものだと信じられるようになりました。

それまでは、周りの状況を、自分が何かすることで変えたりすることはできない、私がやってもうまくいかないと思っていました。今の状況を、自分が、変える自信はなかったんです。

毎日、自分もどこに向かっていいのか、何のためにやっているのかを考えることができず、日々、目の前のこと(例えばお掃除やお弁当作り)をただやる感じでした。

それが、Niを知ることで、自分自身も、人も、信じられるようになりました。

Niを知ったのは、やはり成長コースですか?具体的にはどのようにNiに気づいたのでしょうか。

まゆみさん:そうですね、成長コースや、その後のトレーナーコースでも気づきがあったと思います。

ある時、トレーナーコースで旦那とのやり取りを語っていたときに、「旦那さんに完璧を求めているんじゃないか」、「自分を認めてほしい気持ちが旦那さんに向かっているんじゃないか」と言われたことがありました。

私は両親が離婚していて、私は、母が私の気持ちを受け止めてくれたように感じたことがありませんでした。母には自分の気持ちを言えなかったんです。でも、旦那には自分の気持ちをそのままぶつけていました。旦那が泣くまで、攻め続けることもありました。

私は、旦那を泣かせたかった、愛してほしかった、そして、認めてほしかったのかもしれません。

それをトレーナーコースで指摘されて、私は旦那に、母親に受け止めてもらいたかった自分の気持ちを吐き出していたのかもしれないと気づいたんです。

あとは、ファミリーツリーを確認したときのことです。私の旦那はINFJで娘はISFP。そして、私の父はESTJ、母はISFP、妹はINFJ。

まゆみさんのファミリーツリー

そう、私の今の家族と元の家族には、タイプが同じ人が必ずいるんです。晴美さんには、これには意味があると言われました。今の旦那に会ったのも、意味があったんだと。

晴美さん:そう、Niは意味を見つける姿勢ね。目の前にはいろんな「意味」があるけれど、意味は見ようとしないと見えないの。見つけ出すものなのよ。Niは旦那さんとの出会いが重要で意味があると思える能力ね。

自分が今まで無意識にやっていた行動が、母親との関係からくるものだったことや、家族構成の不思議な共通点に気づいた、それがNiなんですね。

Niを知ることで、まゆみさんはどのように変わりましたか?

まゆみさん:わたしは他の機能が上手く使えるようになったことで、最後にやっとNiが理解できるようになりました。

そして、意味に気づくことで、その人のできないところや苦手なところが見えてきて、助けてあげれば大丈夫と思えるようになりました。

職場では、一緒に働く仲間達を信じて任せられるようにもなりましたし、任せた人は、少しずつですが出来るようになっていきました。

この経験を通して、人を褒めることや認めることができるようになったと思います。

旦那に対しては、母親に求めていたものを旦那に求めていたのかもしれない、と気づいたことで、母親に向けるべき気持ちと、旦那に向けるべき気持ちを切り離して考えることができるようになりました。これまでは、旦那に対して、「こうするべき」という態度で接していましたが、今は「育てなきゃいけないなぁ」という感覚に変わっています!

娘に対しても、これまでは忘れ物がなくならず、学校の準備や宿題が出来ない娘に対して「なんで出来ないの?出来ないってバカなんじゃないのか?」と思っていました。だから子供に凄く怒りましたが、怒っても出来るようにはならず。

それが、今は「一緒にやろう。出来ないところをサポートしよう」という姿勢に変わったんです。

結果として、自分をコントロールできるようになったことで、人をコントロールしなくなったと思います。

すごい変化ですね!私も子供に対して酷いことを言ってしまうときがあるので、自分をコントロールする力、必要だと感じます。7番目の機能を知ることで、そんなにも変わるんですね。

7番目の機能を知ったときって、どんな感じでしたか?

まゆみさん:分かったときはストンと腑に落ちた感じです。これまでバラバラだったパズルがつながった、みたいな。

Ni、目に見えないものなので、なんとなく分かったような分からないような感じではあるんですが、分かりやすくイメージするとどんな感じでしょう?

まゆみさんの新しいNiイメージ

まゆみさん:モヤっとした雲の向こうに光があって、そこにいくための階段を一歩ずつ自分で作りながら登っていくイメージです。

自分の行きたい方向だけはわかる、それがNi。そして、Si(内向的感覚)でそこにいくための階段を作っていく感じです。

光はぼんやりしているけれど、Niを意識すると明るく見えてきます。Niを知る前は、点のような存在だったのが、今ではもっと明るく見えるようになってきました。目標が見える感じです。

今の私の目標は、母との関係を良くすることです。

今すぐに目標は達成できないけれど、その目標を見据えながら、一歩ずつ信じてやっていきたいと思っています。

 

インタビュアー&ライター 大谷 奈々恵(ESTP)

自分は何タイプなんだろう?と思った方。まずは自分はどのタイプなのかをタイプLABのトレーナーとの対話を通して診断してみましょう!

Subscribe To Our Newsletter

Get updates and learn from the best

Share This Post

Share on facebook
Share on linkedin
Share on twitter
Share on email

More To Explore