成長とはそもそも何?FPとTPタイプのお話

成長とはそもそも何?FPとTPタイプのお話

成長のカギを握るのは下位機能
理想の自分になるには、成長する必要があります。でも、精神的な成長は目に見えず、明確な定義やものさしがないので、「どうすればいいかわからない」「そもそも、成長って何?」と足踏みしている人はとても多いです。

タイプLABでは、「下位機能を使えるようになること=成長」だと考えています。なぜなら、自分の能力(機能)が偏ったままだと、人生に行き詰まりを感じたり、人間関係がギクシャクしたりして、「求めている幸せ」や「理想の自分」が遠ざかってしまいがちだからです。

今回は、下位機能の必要性に気づき、成長の壁を乗り越えつつあるAさんとBさんのエピソードをご紹介しましょう。

※Aさん、BさんはタイプLABのコースは受けていませんが、プライベートセッションを受けています。

◆FPタイプのケース
1人目は、人間関係に問題を抱えていたFPタイプの20代女性Aさんです。

Aさんは日頃から主機能Fiがとても強く出てしまい、自分の気持ちが最優先で他人には無関心。周りの人の意見を聞かず、いつも好き嫌いや損得勘定で判断してしまうので、わがままで自分勝手な人だと思われ、友人も思うように作れません。家族との関係もギクシャクしていました。

でも、Fiが強い人って、本当は人の役に立ちたいんです。本来は、他人の感情や気持ちにも関心があって、愛や癒しを与えたい。人の悲しみに寄り添い、人のために動きたい自分がいる。でも、相手の気持ちを尊重しながら人間関係を作るFeが弱いので、具体的なアクションを起こせないでいるのです。

そのため、セッションでは「自分のことばかり考えるのではなく、相手を喜ばせるFeを使ったほうがいいよ」と何度もアドバイスしてきました。最初は苦手なFeに抵抗感があったAさんですが、セッションや日常生活の中でようやく、「Fiばかり使っていたら理想の自分になれない。Feを使わないと!」と気づきました。

Feの必要性を自覚したAさんは、家族や仕事のコミュニケーションで少しずつFeにチャレンジ。そうすると、家族との関係性や仕事の成果にポジティブな変化があり、「今までの私は、相手に求めるだけだった。自分から愛を与えることが大事なんだな」「Feを使ったほうが仕事もうまく回りそう」といった気づきが得られたようです。

◆TPタイプのケース
2人目は、TPタイプの40代男性Bさんです。仕事熱心でビジネスで成功したいのに、思うように結果が出ないことに悩んでいました。

BさんはTiが強く、考えたり分析したりするのが得意なタイプ。反対に、Te(結果・目標・効率)やSi(責任・役割)が弱いので、行動が伴わず、周りからはアウトプットが見えません。

周りから見ると、ビジネスが前進しない原因は、考えてばかりでアクションを起こさないことにあるのは明白でした。でも彼は、「うまくいかないのは〇〇のせい」と言い訳ばかり。それに、頭の中はいつも分析や心配ごとがグルグル巡っているので、「自分は忙しく動いている!」と思い込んでいました。

また、彼は仕事や家でのタスクが溜まってストレスを感じると、スポーツジムで発散して現実逃避。上位機能Seの影響で、楽しいことに流されてしまいがちなんです。でも、ビジネスでの成功を夢見る彼が使うべきなのは、下位機能のTeやSi。タスクをしっかりこなして、責任を果たす必要がありました。

Bさんは、Teのセッションを受けても最初はその必要性が理解できず、「よくわからない機能だからいいや」とスルーしていました。でも、仕事の経験を積むうちに「行動が足りないのかもしれない」と自覚しはじめました。

そんなある日、再びセッションでTeの説明を聞いて「やっぱり自分に必要なのはこれだ!すぐにTeをやらないと!」と確信。翌日、彼は新しい施策に取り組みはじめました。彼は、Teの必要性に気づくまで、「なんで自分は評価されないんだろう?」「なぜ、ビジネスが成長しない?」というモヤモヤをずっと抱えていました。でも、うまくいかないのは下位機能を使えていないことだとわかり、「Teを使って自分で動かないと何も変わらないんだ」と自ら行動を起こせるようになりました。
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2人はタイプも抱えている問題も異なりますが、上位機能ばかり使っていたことが理想の自分を遠ざけている原因でした。「こうなりたい」「~がしたい」という理想や望みを叶えるには、下位機能が欠かせません。苦手なことなので最初の一歩は難しいけれど、踏み出してみれば、AさんやBさんのようにポジティブな変化があらわれるはずです。

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